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こうじを作ろうと思った訳その2

こんにちは、Rieです。

2006年、こうじ菌は日本醸造協会により、「国菌」に指定されました。

こうじ菌は我々日本人の食生活には欠かせないものです。

長い日本の歴史の中で食の変動があったのは、明治維新の西洋料理の普及、そして戦後の食の欧米化だと思います。
その時代に必要とされたものを取り入れていった
反面、日本の家庭料理がだんだんと衰退しつつあるのが現状です。

今、朝ドラで「即席ラーメン」が出来るまでの葛藤を毎朝見ていますが、うちの父は食べることが大好きで新しもの好きだったので、発売したばりの日清カップヌードルを箱買いしてきました。まだ子供だった私が食べた感想は失礼ながらあまりおいしくなかったのですが、お湯を入れて食べれるというその発想にびっくりしたのを覚えています。

次に来たのは電子レンジ。うちで最初に買った商品名が「エレックさん」だったので、今だにうちの母は電子レンジをエレックさんと呼びます笑

昭和30年後半生まれの私にとって初めて見て、知ることばかりでした。それは大人も同様!でも一番喜んだのは家庭の主婦だったのではないでしょうか?さまざまな発明により、便利な時代に突入しました。
うちの場合、その恩恵にあやかりながらも母はスギナをとってお茶にしたり、田舎から送ってきたゼンマイやワラビを食べたり、ぬか漬け梅干しなどを手作りし、いわゆる家庭料理を食べて私は大きくなりました。

私には娘が二人いますが、二人共私の家庭料理を食べて育ちました。

その時代に必要なものを取り入れることはとても大切です。でもその反面、娘たちが私の年齢になった時、もし孫がいて、その子たちの時代の日本の食生活はどうなっているのだろうか?
長い間日本人が育み、大切にしてきたことは伝承られているのだろうか?

今発酵ブームで、こうじ菌の他、納豆菌や乳酸菌など、さまざまな菌がもたらす健康効果をテレビで見ない日はないほどです。

でも発酵菌についてはまだまだ解明されていないことがいっぱいあります。
もしかして何十年後、何百年後にはもっと研究がされて、新しい発見があるかもしれない。

まあおそらくそれは私には見ることはできませんが、でもせめて私が生きている間は、こうじ菌のこと、こうじを作って、味噌や甘酒、塩麹、醤油麹も手作りして、昔から日本人が食べていた家庭料理を伝承していきたいなあ♪と思っています。